奥穂高岳(3,190m)・前穂高岳(3,090m) 紅葉山行 (文・写真 池本順平)

 
   ・日 程  10月3日(金)~4日(土)
 ・コース  上高地~涸沢幕営~(ザイテングラート)~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢~上高地
 ・参加者  CL関本邦晴 織田伸治 安田二三男 池本順平

 1日目(10/3) 昨年同時期涸沢~パノラマ新道(屏風岩)を歩いた。同じ道筋で目にする色も風も同じものは一つとしてない。全て新たな感動だ! 07:53 上高地バスターミナルを出発、空は雨含みの曇り空。
08:38 明神~09:34 徳沢~10:36 横尾へと進む。空模様を気にしながら歩く間もなくポツリポツリと泣き出してきた。
12:00本谷橋で軽い昼食。今年の紅葉は、時季少雨のせいでナナカマドやカエデの、色づく葉が枯れて巻き、鮮やかな色が出ていない。
涸沢ヒュッテ下の分岐まで来ると、“先にテン場に入るゾ”との声が掛かる。
14:02 テント場着。適地設営の場所をOさん探し当て2張に分宿、なかなか聞けぬ話に酒も進む。夜半、満天の星空に晴天を確信したのだが・・。
 2日目(10/4) 眺望は利くのだが天気は薄曇り。07:10テント場を後にし、 涸沢小屋脇を抜けるコースを取る。
広大な斜面を進む、立ち止まるたび左手には前穂北尾根の岩稜が立ちはだかっている。
ザイテングラート取付に出た、団体さんの列が続きここはゆっくりと足を進める。やがて09:50穂高岳山荘 に着く。
石畳のテラスに腰を下ろし軽く腹にと思いきやS・Aさんは900円のラーメンを。
10:10鉄バシゴの岩稜登りから上部稜線に出る。寒い!肌に刺さる寒風にウェアーを重ね着する。
11:00 山頂(3190m)着、ケルンの上に穂高神社の祠が。何度か通過したところだがS・Iケルンの上に立った事が無い。
罰あたりを詫びて4名登頂3193m。眼前に迫るジャンダルムの岩峰、笠・涸沢・北穂・槍が、遠望に南アルプス。乗鞍の横に御嶽山の噴煙が真っすぐに昇る(9/27水蒸気噴火で死者56名を出す)。
吊尾根に向かう、足下には岳沢から上高地の広大な谷筋が。
11:28 南稜の頭に出る、最低コルから涸沢を見下ろし前穂高岳の岩峰を見据える。
13:56 紀美子平には大勢の登山者が、岳沢前泊のツァー登山だと言う。当節の女性の逞しさ、吊尾根で行き交う単独行は皆若き女性で男子の姿は無い、団体も中高年の女性ばかり。
明日は雨との予報に岳沢幕営は取り止め一気に上高地へと話が付く。O・Aは前穂へ、団体さんより先にと2人は一足先に下る。
急峻な岩場が続く、クサリとハシゴの助けを借り重太郎を下る。カモシカの立場で一息入れ岳沢小屋に着く。
二人には悪いがジョッキーで喉を潤し、山研に℡“泊まれないか”団体予約で無理。
バスは17:00最終、タクシーに連絡18:30までにB.Tに着ければ。
“何時頃下りてくるかな?”さすが健脚だ16:02 岳沢着。事情を話、一息入れて16:30 走る~!
17:58 登山口に出る。タクシーに予約を入れ18:20 B.T着、平湯に。風呂は帰ってからと帰路に着く。
往復、車と運転委ねっぱなしのAさんには唯感謝の思い。  
 
   
  このページの最初に戻る   
   本サイトに記載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します   
   Copyright (C) 2014 Ishikawa Section of the Japanese Alpine Club. All Rights Reserved.