山行報告 乗鞍岳千町尾根 H27_09_05/06  
乗鞍岳千町尾根
■9月5日(土)~6日
・参加者 八十嶋(CL) 西嶋 前川
 Nさんが計画されてから2年越しでようやく実るも、最終的には3名の若干さみしいスタートとなる。
 6時にもりの里に集合し一台で出発 もりの里(6:15発)~福光IC~高山~朴ノ木平〈8:25着〉
バスに乗り換え8:55出発。畳平着が9:40 身支度を整え尾根下の広い道から頂上を目指す。肩の小屋着
10:15 発10:30。乗鞍頂上着11:25 神社に参拝後写真を撮ったり昼飯等後11:40喧騒のコースから外れ狭い頂上にごった返す登山者の好奇な視線を浴びつつ、無人の千町尾根コースへ分け入る。
 取付は頂上から少し戻った杭から脇道へ下るが分かりづらい。頼りない赤ペンキに戸惑いながら大日岳(奥ノ院)の中腹を巻く。イメージ的には白山大汝の中腹道の感じ。ひと気のない西北西方面の長大な尾根を下るが、スケールが大きく実に爽快。
大日岳中腹から千町ケ原までは2体の石仏が随所に安置され、道中の安全を見守ってくれる。
さらに千町ケ原付近の石仏は近年製作された模様の家型の木枠に安置され、辺地にまで今なお及ぶ信仰心に心が洗われる。
 13時、阿多野郷分岐(中洞権現)着。10分ほど休む。以降、這松帯となるが刈払がはかばかしくなく、登山道への迫り出しでまことに歩きづらい。「この道には戻りたくないな」と一同話しながら、かき分け進む。足元が見えづらく皆よく転ぶ。
 15:10奥千町避難小屋に漸く着く。小休止の後、子の原尾根方面へ昔の記憶を頼りに八十嶋さんを誘い水汲みに下るが、探せず徒労に終わる。
 小屋は快適で、川崎市から単独で来られた能美市出身のサワダさんと4人でゆったり使用する。
 各自(3名)の酒と肴でそれぞれが適当に酔う。当初予定のここからのUターンを取り止め、丸黒山経由国立乗鞍青少年交流の家へ下山することに変更するが、朴ノ木平までどのようして戻るかの課題が残る。
 翌日は5:50に出発。雨は降っておらず頂上も展望出来たため、前川から自分が戻って車を青少年交流の家へ回すことも可能との提案がなされたが、リスクを伴う隊の分割は好ましくないとの総意で全員周回下山とする。
 あとは長い尾根をひたすら黙々と歩き続け、丸黒山手前鞍部8:27、丸黒山8:57、根性坂手間で予報通り小雨が降りだし、枯松平避難小屋10:25あたりから大降りとなり、国立乗鞍青少年交流の家11:45着。 ここで再びサワダさんと会い、高山市のコミュニティーバス「のらマイカー」の紹介を受け高山市まで100円で帰る。高山市からは路線バスで前川が朴ノ木平まで車を取りに行き、全員19時過ぎに金沢へ無事帰る。
 当初少ないと思った3人も道中の会話がしやすく、八十嶋さんのCLとしての迅速な行動や、西嶋さんの豊富なキャリアを通じた多種多様な話題は、ロケーションを含めて今回の山行の大きな収穫だった。 
                                (文 前川:写真 八十嶋)

 
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