第15回5支部合同懇親山行を開催
 
  参加者:長清幸子、太田義一、西嶋錬太郎、埴崎滋、前田健進、尾山敏和、大幡裕、
田井友泰、田中康典、樽矢導章、津田文夫、池本順平、大庭保夫、岡本 明男 
織田伸治、中川 博人、関本邦晴( 実行委員長 )廣瀬 正( 岐阜支部会友 )
登山参加者 谷路一昭、八十嶋仁、藤井あゆみ           計21名
 
  恒例の五支部合同懇親山行も15回目を迎え、今年は石川支部の幹事で
 11月7日・8日に小松市粟津温泉の「露天の湯金閣」を会場に、五支部47名が参加して開催された。
 今回の登山コースは石川支部の公益事業「ふるさと古道整備事業」の中心をなす、
 冨士写ヶ岳~火燈山(不惑新道)周回コースの中で、 大内峠より火燈山(803m)を目指す。
 この道は藩政時代には国境を守る大聖寺藩奥山廻りの道であり、また丸岡町の豊原寺の修験者の道でもあった故、
 福井支部の方にもなじみ深い山である。
 
 11月7日 午後2時頃、会場ロビーに石川支部員が集合。
 受付準備や配布資料のまとめを進めるうちに、早くも到着され講演会までは各部屋でゆっくりしてもらう。
 午後4時からは記念講演。
 翌日登る火燈山の古道復活の第一人者である大庭保夫会員が旧大内集落の地主の了承を得て、
 着手からの苦労話や歴史背景、更に稜線通しの深田久弥所縁の山、冨士写ヶ岳までの不惑新道についても講演した。
 「自分が選定して復興した古道には愛着が深い。苦労したという思いは無い」と締めくくられた言葉が印象的であった。
 続いて石川支部顧問の津田文夫会員が1971年の石川支部海外遠征の「ティリチミール 7708m」
 の思い出をスライド講演した。
 色あせたスライドからは大掛かりな事業の重みと歴史を感じた。
 午後6時半から懇親会に移り、岐阜・富山・福井・京都滋賀支部からの差入れの日本酒は綺麗に飲干され、
 楽しい交流は二次会も続いた。

 11月8日 心配していた通りの曇天。
 それでも雨はまだ来ないので、予定通り弁当を配り、登山班、観光班に分かれて行動開始。
 観光班は紅葉の那谷寺から深田久弥ゆかりの地を巡り、「深田久弥山の文化館」を訪れる。 
 登山班は4班に分かれて火燈山を目指した。
 晩秋の名残紅葉の中、尾根越しに冨士写ヶ岳がなだらかな稜線を見せる。
 登山道わきには石楠花がもう来春の新芽を付けている。
 このコースの春は石楠花とタムシバの共演が美しく、秋は広葉樹の多さゆえ錦絵の世界で、人気の高いコースである。
 皆元気に話しあいながら登れば、曇天の山も楽しい。
 山頂に到着すると白いベールに覆われた加賀平野、日本海まで見えたので、まずは良しとして記念撮影。
 風が強いので少し下り、「熊平」で昼食をとり、滑る足もとに気を付けながら、無事大内峠に下山した。
 岐阜支部の高木支部長から来年は白川村の「どぶろく祭り」合わせて開催する旨ご挨拶を頂き、
 参加者全員さわやかな笑顔でここで解散とした。     (文責 中川博人)
 

   
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