山の日施行記念事業 ・ 白山開山1300年記念 

 平成29年度   
   第三回 家族で楽しむ 白山親子登山教室報告
   座学/フィールド実習 7月29日(土)  白山登山 8月26日(土)~27日(日)(1泊2日)
 
昨年に引き続き「親子で楽しむ白山親子登山教室」を7月29日(土)座学8月26日(土)~27日(日)白山親子登山教室として計画した。
目的は昨年と同様「白山の雄大な自然の中で、親子の絆を育み、団体活動を通して自主性、協調性を深め、登山の基本を身につけて安全で楽しい登山」を目指すとした。
今年は、霊峰白山が泰澄大師の開山から1300年の節目を迎えたこともあり、いろいろなイベントが計画され県民の関心も高まっている中で「白山親子登山教室」の募集を5月末から始めた。
申込みの出足は最初、にぶかったが6月20日頃から増え始めた。
また、会員のご家族からの申込みも2組あるなど締め切り日が過ぎてからも問い合わせや申込みがあった。
募集では15組程度30名を定員としていたが、本年度は13組34名の申込みがあり、3年間実施した中で最高の参加者となった。
一班10名以上の班ができたため一班増やすことにした。
CL大庭保夫SL櫻井清隆両会員を予定してお願いしたところ、二人とも快く引き受けてもらえたので一班増やすことが出来た。
座学を7月29日(土)「金沢市キゴ山ふれあい研修センター」で行った。当初予定していた講師が急遽都合がつかなくなり、予定の午前の部を前川、松井、岡本の3人で担当した。
また、午後の部の白山登山(白山登山の説明等)を樽矢会員に変更した。今回は急遽講師を依頼したこともあり、横の連携がうまくとれず講義内容で重なったり、時間オーバーだったりした面も見られた。受講生は小学3年生から両親はもとより祖母まで参加していて、年齢が8歳~64歳と幅があり講義の内容をどこに焦点を合わせれば良いのか迷うところであり課題として残った。今後の検討及び反省材料にしたい。
8月26日(土)午前0時頃から加賀地方大雨のち晴れ
白山開山1300年を迎えて、大勢の登山者で市ノ瀬の駐車場やバス乗り場が混雑しているという情報が方々から入ってきた。当初、市ノ瀬6時集合、6時30分バスに乗り合わせて、7時頃別当出合集合の予定を30分繰り上げて、5時30分市ノ瀬駐車場に現地集合として、各班のリーダーから班ごとに電話で連絡を取ってもらった。支部会員は午前4時に白山道の駅駐車場に集合して、会員の車4台に乗り合わせて市ノ瀬に向かった。なお、先発の樽矢、堀会員は駐車場など現地の情報を送ってもらうため前日市ノ瀬に入った。
3時頃先行の大庭会員から連絡があり、県道白山公園線が0時頃から加賀地方に降った大雨によって雨量が90mmを超えたため、ゲートが閉じているという連絡があった。
3時頃には雨は小雨に変わっていた。
天気予報では26日~27日にかけて晴天の予報が出ていたので、そのうち開くだろうと、それほど深刻には考えていなかった。
4時40分頃現地に着くとすでに車が数十台連なっていた。
その先頭に大庭会員がいた。横に流れる手取り川の水は増水して、濁流となって流れていたのを見て雨の激しさを知った。
6時頃から雲の切れ間から青空も見えてきた。もうそろそろ開くだろうと期待しつつも、いっこうに開く様子が見られない。ゲート前の担当者に聞いても指示待ちでこちらでは判断できないとのことだった。
7時頃には青空が大きく広がってきたので、再度担当者に聞いても答えは変わらなかった。
その時、担当者はこれまでの事例などを見ていると正確なことは言えないが、10時頃になるかも知れないと言われた。
日帰りの登山者はUターンをして戻っていく車が増えてきた。
10時にゲートが開くとしたら、12時頃から別当出合を出発しても、室堂には順調にいっても6時頃到着となり、かなり厳しい登山となるので室堂はあきらめなければならない。
南竜山荘はそれでも間に合いそうで、頼みは南竜山荘に総勢48名を受け入れてもらえるのか?だめなら、最悪を想定して他の山に転身するかどうかも選択肢として考えなければならなくなった。
中川支部長から南竜山荘に電話を入れて、受入可能かどうかを何度かのやり取りをした中で、受入可能との返事をいただいた。
早速参加者の代表を広場に集まってもらい、変更した事や今後のタイムスケジュール等について説明をした。
また、樽矢会員に連絡を入れ変更の件を伝えると共に、支部長が室堂に連絡を入れ宿泊の変更を伝え宿泊をキャンセルした。
結局9時にゲートが開き、市ノ瀬には9時20分に着いた。
ここから各班のCLは別当出合で受け付け等の準備のため、池本会員の車に便乗して別当出合へ向かった。
池本会員の車は、緊急車両車として登録してあるので、交通規制には関係なく別当出合まで乗り入れることが出来た。
各班のSLは市ノ瀬で班ごとにチェックして、全員集合が確認できた班からバスに乗り込んだ。 
岡本は全ての班がバスに乗った事を確認した後、バスで別当出合に向かった。
別当出合では、準備の出来た班から登山を開始した。最後の班が別当出合を出発したのが11時15分であった。
途中2班のお子さんが体調を崩したのでサポート班が引き受けた。サポートの八十嶋会員が甚之助避難小屋まで荷物を持などサポートしてもらった。彼はそこから下ったが、南竜の分岐でサポート班が休んでいると、彼から今別当出合に着いたとメールが入った。
40分あまりで駆け下りたようだ。16時20分にサポート班が無事到着して全員南竜山荘に集合した。
8月27日(日)晴れ
3時起床、展望コースでご来光を見るため3時30分出発とした。出発の準備を終えて、外に出ると満天の星空が空いっぱい広がっていた。外は寒く木道には白く霜が降りていたので慎重に歩かないと滑って転びそうになる。
段差やぬかるんだ所もあり小学3年生には少々きついコース。何組みかの団体等に先を譲りながらも順調に登る。
きつい直登が終わると展望台に着いた。ご来光は東の空の槍ヶ岳あたりから昇ってきた。槍の上に微かに雲がかかっていたがご来光を見ることが出来た。樽矢会員の発声で恒例の万歳三唱を参加者全員で唱和して室堂に向かった。
室堂で大休止のあと一部室堂に残る参加者を池本会員にみてもらい、7時40分頂上に向い出発する。
8時30分頂上に着く、天候は快晴、剱・立山から薬子岳、槍・穂高まで北アルプスが眼前に広がっている。各班別や家族ごとに記念写真を撮って登頂を楽しんでいた。
霊峰白山開山1300年、今まで何度も山頂に立ったがこの記念すべき年の登頂は思い出深く、格別な思いで立つことが出来た。
一部参加者の中には、お池めぐりをとの思いもあったようだが、時間の関係上、室堂へ引き返した。
参加者全員で記念撮影のあと10時20分に下山を開始する。黒ボコ岩で休憩のあと、体調の優れない子ども達をサポート班が引き受ける。サポート班は適度に休憩を取りながらゆっくり、慎重に下山を開始した。甚之助避難小屋に12時50分に着いた頃には先行の1・4班は出発していた。
13時15分休息を取っていた2・3班と共に出発する。17時の最終バスが気がかりである。
15時15分中飯場着、最後の下りに前で池本会員がザイルをフィックスするが他の登山者が多く使えない。
親御さんに子どもの手を引いて階段を下りるように指示を出す。
無事階段を下りた所で2班の前川会員が64歳の祖母をザイルで確保しながら歩いていた。かなりバテバテの様子で限界に近い歩き方だったが16時35分無事別当出合に着くことが出来最終バスに間に合った。
今年は、霊峰白山が泰澄大師の開山から1300年の記念の年で多くの登山者が白山を訪れていた中で、「親子で楽しむ白山親子登山教室」が開催された。
開山1300年で白山登山への関心も高く参加者34名は過去最高、支部会員など15名総勢49名で白山親子登山教室を実施した。
この登山は「白山親子登山教室」の目的を達成する事はもちろんであるが、それと同様に“事故もなく怪我もなく全員を無事下山させること”これが最優先事項である。
実行委員会では、安全に対する助言や提言を皆さんからいただいたので、考えられる問題点について事前に検討しつつ対策を練ることが出来た。
今回は、大雨によりゲートが閉まっていて、登山開始が遅れたことで、計画を変更せざるを得なくなった。
しかし、登山とは計画どおり行かないこともあるのが山登りである。参加者にとってはある意味良い経験になったと思う。
そのため、2日目の行動が長くなってしまい、体調不良の人が何人か出たが、それぞれの班で適切に対処してもらった。
お陰様で事故もなく、一人の脱落者もなくまた怪我もなく無事、親子登山教室を終えることが出来ました。
皆さんお疲れ様でした。そして有り難うございました。
                                 岡本明男実行委員長記 写真は同行支部みなさんより

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
    
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