五支部合同懇親山行 大鷲山   
令和元年11月9日10日 富山支部主管
 
        石川支部 樽矢 村上 大幡 埴崎 池本 安田   6名
開催場所 :大鷲山(817m)
宿泊場所 :バーデン明日(あけび)(入善町舟見)
参加者  :石川支部(樽矢 大幡 村上 埴崎 安田 池本)
      五支部全 45名

 五支部合同懇親山行に参加させていただいた。
参加メンバーは、支部長車に5人、一足先に帰路に就くОさんの2両編成で、受付15:00に間に合うよう金沢を13:00に出発、
宿泊先入善の「バーデン明日」に向かう。 
1日目 会場では、富山支部会員の手厚い歓迎を受け、16:00より「阿曽原温泉小屋」を経営される佐々木 泉 氏の「黒部は生きている」と題した講演会、その後18:30よりの夕食懇親会へと日程は進んでいった。
講演会は昨年、秋山山行「黒部川下の廊下」を会員4名で歩いたこともあり、当時の情景がまざまざと思い出され興味深いものがあった。
スライドが地勢によるデブリの流れやその破壊力のすさまじさを映し出す。
「・・昨年は転落事故が2件あり・・」その2件の事故に自分たちは遭遇したのか!歩き慣れない登山者が立ちすくみ動けなくなる話には
実際に目にした状況として納得するものがあった。
懇親会は、長年にわたり山をライフワークとしてきた平均年齢71歳の顔が居並び、尽きぬ山談議と、各支部献呈の旨酒に酔わせていただいた一夜でした。
2日目 参加者A・B2コースに分かれて山行目的地に向かう。
07:50A班は、県境境川河口付近に有り、近年海抜0mから登る山として人気を呼ぶ大鷲山登山口に向かう。
石川支部からは1人の参加になったが、登山口を確認したいとОさんが目的地まで送ってくれた。
以下の山行記は、Bコース組の行程を割愛し書き進めさせていただきます。
国道8号線下道を走るのだが、富山支部の先導が無ければ初めての者には分かりづらい場所だ。
08:05加賀藩境関所跡前の駐車場に車を停め、15分間車の走らない8号線のど真ん中を歩く。
境一里塚とある文化財遺跡より道を横断して、08:25国道脇の登山口に出る。
「山道入口、海を見ながら山歩き、山頂へ5キロ、3時間」の標柱が立つ。
ここからは山の標高そのものを自分の足でなぞっていく登山道だ。
杉林の急登が続く、夜半の雨が残り赤土の道はズルズル滑り歩きづらい。
ストックを持たなかった後悔が頭をよぎる。08:55送電線鉄塔が立つ広場で一息つき、
09:40眼下に境川を走る高速道路と新幹線鉄橋が見下ろせる場所に立つ。足元には地中深く境川トンネルがある。
期せずして新幹線が飛び出すと、皆の口から一斉に「新幹線だ‼」喜ぶ歳でもないが、何か心躍る楽しさがある。
10:15小ピークを過ぎ、50m程急坂を下り登り返したら、10:22標高500m地点の展望広場に出た。
Ⅴ字に切れた山あいの先には日本海が一望に見える。紺碧の空と海、素晴らしい眺めだ。
事前に配布されたパンフには、イヌワシが生息し、秋にはクマタカ・サシバ・ハチクマなど猛禽類の渡りの観察ポイントとある。
見飽きぬ景色に腰を上げ、10:35広場前を走る「林道烏帽子線」を横切り、法面を刻む道を登る。
ここから頂上までは尾根道を辿る、眺望の開けた実に気持ちの良い道が続く。
11:20林道を車で展望広場に先行、頂上より下山して来るBコース組に出会う。
金沢組とはその場で、予定外だが広場で合流し同乗して帰る事を話して頂上を目指した。
11:40頂上着。ゆっくりとした3時間ペースの大鷲山山行、山頂には三等三角点「ヒスイ海岸からようこそ」の標柱が立つ。
Aコース組の集合写真に収まり、ご一緒した皆さまには別行動を取る断りと別れの挨拶を交わし一足先に下る。
12:20展望広場着、12:40Bコース組解散式に臨み、富山支部の関係者に謝辞と次回五支部合同懇親山行の再会を約して帰路に就いた。
楽しめる山だ!一度は登ることをお勧めしたいが、その際にはヒスイ海岸海抜0mよりの登山でなければ満足感も半減するだろう。
金沢には午後3時過ぎに着く早い帰宅となったが、もし山頂からAコース組と同じく海抜0の登山口に下りていたら、
皆様を待たせて帰りは6時頃になっていたのでは?別コースを取るメンバーを、車1台同乗で動く行動計画には考えさせる問題がある。
いずれにしても往復の運転を快くお引き受け頂いた樽矢支部長には、心より感謝申し上げます。  
                                  (文・写真 池本順平)
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