第5回 白山親子登山教室 報告 令和元年8月24日(土)~25日(日)
 















  

  
 第5回 白山親子登山教室 白山登山報告

日時 令和元年8月24日~25日

参加者 総勢29名 一般参加 17名(大人9名子供8名)


                             白山 御前峰2702mと 白山室堂 夕日展望台より

週の頭から天候がすぐれず、石川県一部に大雨警報や累積降雨量が100mmを超す地域も出ていて、
週末の24日・25日は登山レベルが「C」(登山に適さない)となっているので、
前日夕刻までやきもきさせられたが、週末に近づくにつれ、ポイント的に徐々に良くなる方向に
なりつつあり、金曜夕刻時点で決行とした。
前々年は晴れてはいるが降雨量が基準を超していたため登山口に通じる道路が通行止めになり
以降の行程を大幅に変更させられた事もあり、ドキドキしながらゲートまで行くが、無事に通過して
集合時間前に駐車場のある市ノ瀬に05:15到着

           

バス停には会員の顔も見られる、順次シャトルバスにて別当出合まで上がってもらう。
市ノ瀬には岡本会員に残ってもらい、遅れてくる参加者を確認することとした。

別当出合では先のバスで入った参加者とも合流、山の上部はガスが流れてはいるが雨の心配はなさそう。

07:00 出発式 支部長から「皆さんの日ごろの行いにより、天候が回復。全員怪我無く登られるのを期待します」
として、のち1班、2班、3班に分かれて最終の確認を行い、1班より出発する。
今回の参加者には過去の登山教室に何度も参加されている方や、また今回が初めての白山登山ですと言う
家族もいて、皆それぞれに不安と期待を胸に和やかなペースで出発となる。

登り始めは林の中で快適に身体を慣らしながら中飯場まで 中飯場着08:00 ここで小休止をして
いよいよ砂防尾根の登りに入る。
太陽が雲にさえぎられているので、日差しがない分快適に登れる
次の休憩ポイントの甚之助避難小屋までの途中、尾根の上に小さな池が数か所あり、クロサンショウウオの幼生がいる

          

参加者の皆さんは代わる代わる観察や写真撮りに。良い小休止にもなる。
途中、別当覗で小休止、日陰は涼しくて快適である。会員持参のミニトマトが振舞われる、
瑞々しく、また甘くて大変美味しい、なおミニトマトはこれからも折々に出てきてびっくり感謝。
予定通りの時刻に甚之助避難小屋に到着、ここで早めの昼食で大休止とする。
雲の切れ間から黒ボコ岩が見えるが、子供たち「えっーあこまでいくがけ!とーいじぃ、、」と
つかさず「これから、がんばっていくげん!」と。
甚之助からハクサントリカブトがたくさん咲いている道を少し登ると、南竜水平道との分岐に、
ここはいつも谷から吹き上げる風が強いが、今日は心地よい風が迎えて呉れている。
ここからは割と楽ちんな水平道になるが、水平と言いながら少しずづ高度が上がっていく。
水平道最後の尾根を回り込むと、今回のルートの二番目ぐらいの十二曲がりの急登となる。
半分ちょい上にある延命水を口に一滴頂いて黒ボコ岩を目指す。
この辺りまで来ると、私も含めて大人たちは足がだんだん上がらなくなって来ているが、子供たちは
元気にどんどん登っていく。
黒ボコ岩までくれば、ほとんど登ったのと同じ、、休憩中黒ボコ岩に上ったりして記念撮影。
弥陀ヶ原に出ると木道が五葉坂の下まで続いているので歩きやすい。
さて五葉坂に入ると最後の登りになるが、みな元気に登っていく。
室堂手前でヘリコプター荷下ろしがあり、少し足止めになるが、目の前のヘリも見ものである。

室堂到着12:40 まだ受付していないので外のテーブルでおのおの休憩、目の前の拝殿に参拝する参加者もいる。

明日の天候が思わしくないので本日中に御前峰まで行くことにする。
受付を済ませて部屋に入り荷物の整理をして、全員外にでる。空は曇りだが雨は降りそうではないので
班ごと集合しだい頂上を目指す。小一時間で頂上に着くがやはり風が冷たい、、。
各自思い思いに一等三角点前に白山御前峰頂上標柱まえにて記念撮影、そろそろ下ろうかと
したとき最後尾の3班が到着。参加者全員で記念の写真を撮る、JACの旗を忘れてきたのが残念。
      
夕食は腹いっぱいにして早々に宿泊部屋に戻る。
サポート隊は寝る前の反省会を梅酒にて開催するが、同室の他の登山者に遠慮して早々に解散とする。

あけて二日目、早朝午前3時過ぎに外を確認すると、風強く、ガスで視界10mほど
頂上でのご来光はダメだろうと判断、神社のご来光が見られる合図の太鼓もならず、そのまま皆さん寝てもらう。

朝食を済ませ、下山用意して室堂前に集合、時折頂上付近の雲が晴れるが、集合写真では再度雲の中に、、
室堂下山開始 08:00五葉坂を下り、エコーラインに入る、弥陀ヶ原のコバイケイソウは既に黄色くなり、チングルマの花は綿毛に、
夏が終わりつつあるのを感じながら南竜水平道まであっという間に下る。
            


この道も一部崩落している箇所があるが、今年はきちんと迂回道が作られているが、ここはみなさん慎重に下る。
合流地点から甚之助避難小屋まではすぐだが、下るにつれだんだん気温が上がってくるのを感じる。
甚之助避難小屋手前の広場にて昼食を兼ねての大休止とする、お湯を沸かしてラーメンやコーヒーを頂く。
30分ほど休憩ののち出発、ここまで来ると皆さんの歩き方や景色の見方などに余裕が感じられるようになっていて
楽しみながらの下山となりました。
別当出合帰着12:30 解散式
実行委員長から、ご来光は残念でしたが、怪我トラブルもなく、行程も予定通り進めたのは
皆さんのおかげでした、感謝します。と締めくくり今回の白山親子登山教室を終える。

会員有志が行程途中で撮影した写真を改めて見ていくと子供達の笑顔がなによりのご褒美、親子の絆を深める登山教室として
目的を成されたと思い、次回に繋げて行くことが本会山岳会の意義も見えてくる登山教室であった。
                                 文 樽矢 写真 中川 池本 八十嶋 堀
 
 
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